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出版100年。 [わたしの本棚]

今日はミケまま♪さんにお誘いいただいて、
ある展覧会に行ってきました。

出版されてから、今年でちょうど100年だそうですよ。


赤毛のアン (新潮文庫 モ 4-41 赤毛のアン・シリーズ 1)

赤毛のアン (新潮文庫 モ 4-41 赤毛のアン・シリーズ 1)

  • 作者: モンゴメリ
  • 出版社: 新潮社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫

↑ 新しく発売された新装版


という訳で、お誘いいただいたのは
日本橋三越で開催されている 「赤毛のアン展」(22日まで)。

どんな展示があるか調べないで出かけたのですが、
興味深い展示品がいつくかあって、もう感激しまくり!

原作者のルーシー・M・モンゴメリの生原稿も、
日本で最初に翻訳した村岡花子さんの生原稿も、
もちろん!もちろん感激しましたが、

 1番感激した展示は マゴグ !!!

何かというと、物語に出てくる陶器でできた犬の置物。
「ゴクとマゴグ」という対のかたちで登場するのですが、
展示してあったのはマゴグのモデルになった置物。
どこをどう感激したかというと、

自分の想像とぜーんぜん違う風貌をしてたから(爆)

暖炉の脇に置いてあった設定だったので、
私の中で勝手に セントバーナードみたいな
大きな犬の置物をイメージしていたのですが(勝手に)、
とっても小さなグリーンの犬だったんだもん!
20年以上思い描いていたものとまったく違ってた!
そして驚きと本物に出会ってしまった感動…
展示の前で「うぉー!!」って声をあげちゃったもん(笑) 

もちろんモンゴメリの生原稿もうるうるしちゃうくらい感激で、
全然解読できなかったけど(ぼそ) じっくり観察。
片側がぴりぴり破れてて、便せんかノートみたいなものに
つらつら書いてたのかなぁと想像。うーむ素敵☆
村岡さんの原稿は、自ら校正したと思われる加筆部分に
印刷用の注意点(3行あけるとか)が書いてあったり、
いろんなところの原稿用紙を使ってるな(にや)とか、
どこの出版社のものを使ってるのかなぁとか、
もう…へばりついて見ちゃいました。おほほほー。

そんなに熱心な読者ではありませんが、
時々ふと読み返したくなる「アン・ブックス」。
いろんな方が訳している「赤毛のアン」シリーズですが、
やっぱり一番最初に手にした 村岡花子訳が一番好きかも。
何せ50年以上前の翻訳本。言葉の選び方や言い回しなど、
50年後の私には、読んでいてひっかかる部分もあるけど、
なんとなく あのひっかかりもまるごと好き…らしい。
他の方の翻訳本を読んで、また村岡訳を読み返したり(笑)
好みというより、もしかしたら慣れなのかもしれないけど。
中学生の時にそろえた新潮社の文庫本も、
年月の流れでセピア色に変色しちゃっていますが、
上京する際にも持ってきて、引越す時も荷物に入れ、
時々思い出したように読んでいます。

いろんなタイミングで読んでいますが、その時の年齢や状況で、
感じたり考えたりすることがずいぶん違って、おもしろいんです。
たぶん この作品が好きな人は、みーんな多かれ少なかれ
そういう印象を抱いているような気がします。

出版100年を記念して、新潮社が新装版を出版したのですが、
発刊するにあたり、現代にあわせて一部手を加えたらしい。
会場でぱらぱらとめくって見たのですが、ちょっとね…
文字も大きめで(たぶん)ルビも多く読みやすくなって、
さらに文章も あーここ変えたなぁと思う部分もあって、
確かに さらさらと読めそうな感じだったけど、
どーも物足りなく感じるのはなぜでしょうねぇ(苦笑)。
通して読んでみないとわからないけど、
あらためて全部買うのもなぁと思う今日この頃。

さて、どうしますかねぇ…どうしますかねぇ…
とりあえず今持っている本を、もう1回読み直そっと。

特選茶々パフェ。お誘いいただき本当に
ありがとうございました!
まる1日あれこれつきあって
もらっちゃったもんなー。へへ。

ミケまま♪さんと一緒ということは、
甘いモノもしっかり食べたよ の
証拠写真その1(夫も参加)
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コメント 4

ミケまま♪

お付き合いありがとうございました!
人が多かったけど楽しい展覧会でしたね。
マゴグは私も大きな犬だと思ってたので
展示を見て「え~っ!」とびっくり☆
当時のお菓子の説明も興味深かったですね。
お昼時だった事もあってお腹がすいちゃいました。
私が初めて読んだのは中村佐喜子さん訳の
角川文庫版だったのですが、
村岡花子さんの訳も素敵でどちらも好きです。
また読み返したくなりますよね。
プリンス・エドワード島にも行きたくなっちゃった(笑)

甘いものも食べて、あき坊とも久々にお話しできて
すごーく楽しかったです♪
by ミケまま♪ (2008-06-22 16:25) 

とんぼ

>ミケまま♪さん
こちらこそ1日中あっちにこっちに(笑)
おつきあいいただきありがとうございました!!
お誘いいただいた「アン展」も、いろんな角度から
あの作品の世界を堪能できて楽しかったです!
お菓子のコーナーは、興味深かったです!
スコーンで作るショートケーキが食べたい(笑)
生きてる間に1度は、プリンスエドワード島に
行ってみたいです。りんごの花が咲く頃がいいな。
あの犬の陶器は、かなりの衝撃でした。
場内で一瞬ミケまま♪さんを探したのですが、
少し離れた所にいらしたので断念したんですけど、
あの時声をかけておけばなぁ~
一緒に感激したかったです(笑)
遅めの時間まで本当にありがとうございました。
もうひとつの店は、明日にでも記事にしようかと
むふふふ。。。。
by とんぼ (2008-06-22 17:39) 

との字

“赤毛のアン”たら村岡花子さん訳っ!の わたしですー。
読み始めがそうだったからだとも思うけど、あの少しクラシカルな日本語が大好きでした。
翻訳物は訳者にかなり左右されるねー。たまに(いや割に頻繁か?)下手くそな訳者に当ると、その本そのものがつまんなく感じちゃうから、訳者を憎たらしく思ったりしてね(苦笑)。
新潮文庫で、たしか全部揃えたんだけど、今のおうちには持ってきてない気がする~★ また読みたいなあ。
by との字 (2008-06-22 19:21) 

とんぼ

>との字さん
この記事を書いた後に、
例の村岡訳・新潮文庫を探したけど、
どうもしまい込んでるみたい(涙)
そうなるとますます読みたくなるのだよー!
言葉づかいよりもどちらかというと
独特な文章のリズムだよねん。
あー読みたいなぁーひつじひつじ♪
by とんぼ (2008-06-23 00:03) 

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